映画「万引き家族」のネタバレ考察・地上波カットシーンは松岡茉優?

2017年にカンヌ国際映画祭、2018年に日本アカデミー賞を席巻した映画「万引き家族」。

引用<https://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/>

この映画は、万引きで生活をする6人の家族「柴田家」が主人公です。

話題の映画でもあるので、あらすじやネタバレは多く広まっていますよね。

今回、映画「万引き家族」のキャストそれぞれに注目してみると・・・意外な考察と新しいラストの解釈にたどり着きました。

そして2019年7月20日にフジテレビ『土曜プレミアム』で放送されたこの映画。

過激すぎてカットされると思われるシーンがありますので、そのシーンについても紹介します!

映画「万引き家族」の家族一覧とその謎

映画「万引き家族」は、仲良く暮らしている【柴田家】が主人公です。

一家の住まいは、ビルが立ち並ぶ東京都心のあばら家。

ポツンとそこだけが、東京の異空間にとどまっているような只住まいで存在していました。

この家の持ち主は柴田家の祖母でした。

柴田家の面々とキャスト

祖母(樹木希林)

オサム(リリーフランキー)

ノブヨ(安藤サクラ)

アキ(松岡茉優)

ショウタ(城桧吏)

リン(佐々木みゆ)

では、このキャストの目線で映画「万引き家族」を覗いてみましょう。
※※※※※のあとに、そのキャラクターの真実の姿を考察してみました。

〈主人公オサム〉・・・オサムは柴田家の大黒柱。
工場勤務(保険なし)。
息子、ショウタと食材を万引きで調達する係です。
虐待されて寒空の下、ベランダで放置されていたリンを引き取る(誘拐)する優しい1面を持つ人物です。
※※※※※
愛人であるノブヨとは、長年不倫関係であったオサム。
ノブヨが殺したと思われる旦那を、自分が殺した・・・と出頭します。
服役後、ノブヨと柴田家に転がり込み、車上荒らしをしながら生活をしていました。
映画では作中に怪我を負い、労災も降りず工場を解雇されます。
ショウタに「学校は頭が悪いからいくんだ」と、力説するオサム。
この言葉は、オサム自身も満足な教育を受けていないという告白です。
オサムがしていた万引きや車上荒らしは、自分よりも裕福な暮らしを送っている人たちへ「ツバを吐きかける行為」に似ているように感じます。

〈妻ノブヨ〉・・・縫製会社のパート職員。(保険なし)
いつもダルそうに生活している女性。
ショウタやリンを虐待から救い、優しく育てます。
※※※※※
前の旦那を殺害した容疑あり。
オサム同様、縫製のパートをリストラにより解雇されます。
オサムを好きですが、オサムの優しさを利用しているような傾向もあります。
リンやショウタを実の家族に返そうとするラストの行為は、刑務所で〈正しい常識〉に目覚めかけたからなのかもしれません。

〈祖母〉・・・柴田家の土地と家の持ち主。
フラリと現れたオサムとノブヨを住まわせる謎の人物。
※※※※※
柴田家の世帯主(祖母の夫)は愛人を作って出ていきました。
その愛人との家庭で生まれた孫がアキ。
アキから住所を聞き出し、毎月現金をせびりに行きます。
アキとは本当の孫と祖母のように振る舞いますが、本当は憎かったでしょうね・・・。
自分が食べかけの餅を、アキのお椀に入れるところに、憎しみが表れています。

〈ショウタ〉・・・オサムを慕って万引きを繰り返します。
以前は学校に通っていて「スイミー」の犠牲心を忘れられない少年。
万引きは「お店の人が困らない程度ならOK」と言われて、繰り返しますが、車上荒らしはわかりやすく窃盗なので「罪悪感」が芽生えます。
※※※※※
オサムがパチンコ店の駐車場から連れてきた男の子。
車上荒らしをしていた車に閉じ込められいました。
オサムがショウタを虐待から救うために連れてきたのか、犯罪の目撃者だから連れてきたのかは・・・後者の可能性が高そうです。
犯罪に嫌気が差し、ラストではオサムを捨てる「大人」へとショウタは成長します。

〈リン〉・・・実の両親から虐待を受け、雪の降る夜にベランダに追いやられていた女の子。
オサムに引き取られ、早く役に立ちたいと万引きを手伝おうとします。
※※※※※
映画の最後には、実の両親のもとに帰りますが、虐待は止むことはありません。
ときおり、柴田家での楽しかった生活を思い出すリン。
彼女の中に間違った「価値観」が芽生えた瞬間でした。

〈アキ〉・・・実の家族とソリが合わず、祖母のもとにやってくる女の子。
勉強が嫌いで、○俗店まがいの店で若さを売っています。
その客と恋に落ちますが、その男性は既婚者なのか、または他の事情がありそうな陰湿な雰囲気があります。
※※※※※
この映画の中で、唯一1番子供っぽい存在。
祖母が自分を憎んでいるなんて、爪の先も疑わず、純粋に恋に溺れますが・・・。
オサムやノブヨの真相を警察から聞き、独りで柴田家のあばら家で暮らします。

地上波でカットされるシーンは?

お茶の間のゴールデンタイムにそぐわないとされる映画「万引き家族」のシーンは、松岡茉優が風○まがいの店で働くシーンです。

セーラー服をきて下着をあらわにしたシーンが約30秒ほど流れ、それを客役の俳優・池松壮亮が食い入るように見つめる・・・というシーンです。

地上波でカットされるのは、おそらくこのシーンだと思われます。

確かにお茶の間では、このシーンは流せないですよね(^.^;

さらに詳しい「万引き家族」の濡れ場シーンとカットシーンについてはコチラ

映画「万引き家族」の新しい解釈とは?

映画「万引き家族」は、いったいどんなテーマを私たちにつたえたかったのでしょうか?

万引きなど、軽い犯罪は子供がおちいる犯罪です。

つまり、この映画の登場人物たちは「精神年齢が未熟な人間たち」ということになります。

オサムは日雇いのような仕事をくりかえしますが、いざ怪我をすると保険も下りず解雇されます。

もしもの事を考えると、福利厚生を約束してくれる仕事を選んだり、交渉したらいいのに、その術をしりません。

「学校は頭が悪いやつがいくところ」とオサムは言います。

しかしこの言葉は、別の言葉に言い換えることができるんです。

「学校は賢くなりたい人が行くところ・・・」

と。

そしてノブヨがラストで言いたかったことは、

「好きだけど、本当の家族にはなれない」

と、いうことです。

きっとノブヨは妊娠できない女性なんだと思います。

そしてその理由は、ノブヨが殺害した旦那にあったのではないでしょうか。

ノブヨの妊娠できないことは、ノブヨ自身が背負っていかなければならない問題です。

彼女がダルさでごまかさずに考えなければいけないのは、その問題のはずだったのです。

映画のラストでショウタに捨てられたオサム。

オサムはこれからも、同じような人生を歩むのでしょうか?

独りでアパートを借りて、真面目に仕事をしているようでしたね。

オサムが、ショウタに捨てられたことで、何かに気づけたのなら。

きっとオサムはこれからも真面目に働くでしょう。

施設に行って、ショウタに何度も謝るでしょう。

ショウタは実の両親を探すでしょうか?

探したところでロクな親でないことは、わかりきっていますよね。

リンは大きくなると、実の両親を捨て、オサムを探すと思います。

ノブヨが釈放される頃に、オサムとショウタ、リンがノブヨを迎えに来て・・・。

「あの家まだあるかな?」

と、昔住んでいたあばら家には、きっとアキが住んでいます。

そこからがきっと、

【本当の家族】をつくるチャンスなんだと思います。

 

是枝監督の最新作、映画「真実」のネタバレ予想と考察はコチラ

Hits: 7103

投稿者:

ロージー 谷

コラムニスト/栄養士 映画評論家・美容家・翻訳家

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です