アカデミー賞シム・ウンギョン松坂桃李W受賞!「新聞記者」を解析

第43回「日本アカデミー賞」がとうとう今夜発表されます!

コロナウィルスの影響で、残念ながら優秀賞受賞者のみでの開幕ですが、その栄誉はこれからの俳優人生に多大なる影響を与えるこのに、なんら変わりないでしょう。

しかもこの受賞にノミネートされた作品が、どんな映画なのかかなり深堀されるので「面白そう!」と、より興味をもてますよね!

今回はそんな秀悦な2019年発表の映画作品の中から、映画「新聞記者」のあらすじとネタバレ、考察について紹介したいと思います!

映画「新聞記者」のあらすじとネタバレ考察

映画「新聞記者」はそのポスターで有名な通り、新人女優である韓国籍のシム・ウンギョンと、日本の俳優・松坂桃李がW主演しています。

新聞記者という職業がタイトルになっていることから、松坂桃李が新聞記者として女性記者と紛争するストーリーなのかと思いきや、主軸はシム・ウンギョンが演じる吉岡という女性新聞記者の信念で描かれていきます。

新聞記者と言えば、事実をどこまで裏付け取材できるか、確信をもって紙面に載せられるか・・・という信念と葛藤が付き物な職業です。

しかし今回の映画「新聞記者」では、【葛藤】の部分を松坂桃李が担っています。

松坂桃李演じる杉原は、内閣府に務めるいち職員。

新聞記者ではなかったんですね(^-^;

杉原は、プライベートでは妊娠して臨月の妻と東京のネオンが見下ろせるタワーマンションに住む、いわいる【成功者】です。

しかしそのプライベートの反面、職場での杉浦は【陰鬱な仕事】をこなしていました。

その職業は、表向きは内閣情報調査室・・・しかしこの職業は、裏では政治家などのマイナスな情報をごまかして【誤情報】をあやつる「操作屋」だったのです。

上司に命令されるがままに「操作屋」として、事実を捻じ曲げた情報をネットで拡散させ、どんどん陰鬱な気持ちになっていく杉原。

そんな時、以前の上司である神崎に飲みに誘われることになりました。

神崎は昔を懐かしみながら杉原と酒を酌み交わし、翌日謎の自殺をとげます。

一方、新聞記者である吉岡が務める東都新聞社に、あるFAXが贈られてきました。

それは「新設の大学が国家の予算を使って建設されている・・・」という密告書だったのです。

そのFAXの送り主は、名前の代わりに「羊のイラスト」を書いていました。

吉岡は編集部長が止めるのも聞かずに、独断で取材を始めていきます。

そんな時に、杉原のかつての上司である神崎の自殺を聞きつけ、吉岡は捜査を開始したのでした。

しかし実の父親も新聞記者だった吉岡は、父親が「誤報を苦にして自殺した」という過去にとらわれていました。

だからこそ、自分の記事には確信ある【裏付け】を追求していく吉岡。

そして杉原と神崎の葬儀で出会った吉岡は、国家の悪に立ち向かうべく、新聞を武器に戦うのでした・・・。

映画「新聞記者」の結末は?正義感とは?仕事とは?を問われる作品

※ここからは映画「新聞記者」のネタバレを含みますので、知りたくない方はご注意ください。

捜査をしていくうちに吉岡と杉原は、神崎が羊のイラストを描いた【密告者】であることを知ります。

そして、その密告にはある【恐ろしい計画】が隠されていることが、発覚したのです!

国の悪事に悩み、自分がスケープゴートのように国の生贄になっていたことに耐えられなくなって自殺した神崎の無念を晴らすべく、杉原も覚悟を決めます。

国家の秘密を暴き、コピーを取り、東都新聞に情報を渡した杉原。

実名を出しても構わない!と、杉原は豪語します。

その杉原の言葉を信じ、吉岡は「国家の秘密である記事」を新聞の1面にて発表しました!

そして、その新聞の記事を見て大手の新聞社もこぞって国家の闇を暴こうと働きだすのですが・・・。

映画「新聞記者」を斬新に考察!

昨今のメディアでの情報や、インターネットの普及などを織り交ぜて、かなりリアリティある作品に仕上がっていた映画「新聞記者」。

この映画を観てしまうと、自分が知っている社会とは本当に正しい社会なのだろうか?と疑心暗鬼になってしまいそうになります。

この松坂桃李演じる杉原のように、情報操作をしている職員など存在しないと思いますが、もしかしたらいるかもしれないよ・・・というメッセージも受け取ることができます。

そしてこの映画で1番素晴らしい、と思わされる部分は

「すべてがラストに繋がる伏線であった!」

と、いうところです。

タイトルはあくまでも「新聞記者」なのですが、物語のラストは「証人」である杉原のアップで、全てのテーマを表してしまうのです!

その松坂桃李の演技を視聴者がどう考えるかによって、物語のラストも変わってくる・・・という物語になっています。

もうひとつの映画「新聞記者」があった!迫力あるドキュメンタリー

映画「i 新聞記者ドキュメント」

2019年、映画「新聞記者」は公開されたのち、11月15日にもうひとつの映画「i新聞記者ドキュメント」という映画が公開されました。

映画「新聞記者」の原案者としても話題を集めた東京新聞社会部記者・望月衣塑子を追った社会派ドキュメンタリー。オウム真理教を題材にした「A」「A2」、佐村河内守を題材にした「FAKE」などを手がけた森達也監督が、新聞記者としての取材活動を展開する望月の姿を通して、日本の報道の問題点、日本の社会全体が抱えている同調圧力や忖度の実態に肉迫していく。2019年・第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門に出品され、同部門の作品賞を受賞した。

この映画は今回の映画「新聞記者」の原案を担当した望月衣塑子氏が主人公で進められていくドキュメンタリー映画です。

こちらは映画「新聞記者」とちがい、スクープを撮るための記者の執念や刺激的な状況にスポットが当てられています。

またスクープの裏付けへの葛藤や、人間的成長に注目した映画でオススメしたいのは映画「クライマーズ・ハイ」です。

映画「クライマーズ・ハイ」

実際に起こった事故、日航機墜落事故を追う新聞記者たちの人間の心の葛藤や人間関係の深みをテーマに描かれた作品です。

1985年8月12日、群馬県の地方紙・北関東新聞社の遊軍記者で、社内の登山サークル「登ろう会」メンバーの悠木和雅は、販売部の安西耿一郎とともに、県内最大の難関である谷川岳衝立岩登攀へ向かう予定だった。帰宅の準備をしているとき、社会部記者の佐山から「ジャンボが消えた」との連絡が入る。
悠木は、粕谷編集局長から事故関連の紙面編集を担う日航全権デスクを命ぜられる。同新聞社にとって、「大久保・連赤」以来となる大事件を抱えた悠木は、次々と重大かつ繊細な決断を迫られる。

この映画では、今回の「新聞記者」のラストとはちがい、主人公の新聞記者・悠木(ゆうき)はスクープが間違っていないのにもかかわらず、裏付けが決定的でないことを理由に発表することができませんでした。

しかし定年後、疎遠だった息子と【決定的な裏付け】を確信し、再び親子関係を築くことができる・・・そんな人間の再構築をテーマにした物語です。

まとめ

今回は「第43回日本アカデミー賞」で、作品賞・主演女優賞・主演俳優賞を受賞した映画「新聞記者」の紹介をしました。

映画「新聞記者」は、動画配信サイトparaviやunext、TUTAYAディスカス、dtvで視聴することができます。

また松坂桃李は今回、映画「新聞記者」以外にも「蜜蜂と遠雷」で熱演しています。

松坂桃李の演技力や今までの作品についてはコチラ

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前回のアカデミー賞では最優秀助演男優賞を受賞した松坂桃李。

今回、最優秀主演男優賞を受賞いたしました!

これからの活躍が楽しみですね!

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投稿者:

ロージー 谷

コラムニスト/栄養士 映画評論家・美容家・翻訳家

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