最高に謎映画「聖なる鹿殺し」を大胆考察!全ての謎を解明〈1〉

ついにこの映画について、語る時がやってきました!

私がはじめた「通信」ページは、この映画を観てから、絶対に考察を発表する!という志からはじまったのです。

映画やドラマは素晴らしい・・・と思わせてくれ、多くの奇怪な謎を与えてくれたこの映画「聖なる鹿殺し」。

かずかずの視聴者を「?」な世界に誘い、迷路に迷わせた今世紀最大の「ラビリンス映画」です。
今回は私の私的解釈ですが、この映画「聖なる鹿殺し」の考察について紹介したいと思います。

映画「聖なる鹿殺し」ってどんな話なの?

予告などでご覧になった方もいると思いますが
映画「聖なる鹿殺し」は、異様な音楽とともに奇妙な事件が、ある家族に起こっていく・・・という物語です。

そしてその伏線や物語の見せ方に、かなりの物議を醸した映画としても有名なんです。

監督は、映画「ロブスター」「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス。

映画「ロブスター」(2015年公開)も「女王陛下のお気に入り」(2018年公開)もかなり癖が強めの映画です。

この映画「聖なる鹿殺し」は、2017年に公開された映画ですが、私の考察が「確信」に変わるまで、多少時間がかかりました。

それは、【あまりにも斬新すぎるため】という理由なんですが、この新しい考察で、渦巻く謎の渦の核心に近づけたら・・・という思いでアップいたしました。

では、「聖なる鹿殺し」はどんなお話なのか・・・。

医師のスティーブン(コリン・ファレル)は、妻のアナ(ニコール・キッドマン)、長女キム・15歳くらい(ラフィー・キャシディ)と長男ボブ・7歳くらい(サニー・スリッチ)の4人で幸せに暮らしていました。
しかし病院で勤めているスティーブンのもとに、たびたび訪れる少年がいました。
少年の名はマーティン(バリー・コーガン)。
外でスティーブンと会ったりして、よもやま話をしたりご飯を食べたり。
ときには高級なプレゼントももらったりしていました。

あるときマーティンと話す中、家に招待することになったスティーブン。
家族にマーティンを会わせると、その利発さと礼儀正しさに、妻のアナや子供達もマーティンを気に入りました。
スティーブンの子供であるキムとボブとも打ち解けるマーティン。
家の外でもキムと交流するようになるマーティンでしたが、そのうちにスティーブンの身の回りで奇怪な出来事が起こるようになるのです。

まずボブの足が動かなくなり、食事もとれなくなりました。
その次にはキムも足が動かなくなります。

困惑し、どうしても子供達を治したいスティーブンは苦悩しますが、ある日マーティンがスティーブンにこう言うのです。

「お前の家族は、動かなくなり食事をとらなくなる。

最後には目から血を流し、死んでいく。

お前の家族の誰か1人が死ぬまで、今の苦悩は続く。

お前が死んでもダメだ。

この呪いは誰にも止められないんだ、最後まで苦しめ」

いままで優しくて賢かったマーティンの豹変ぶりに、スティーブンは驚愕しました。

そして、家族の誰かが1人死ぬ・・・というマーティンの発言に半信半疑でしたが・・・。

実際にボブは毎日弱っていき、キムの足も動きません。

キムの体の調子は、その日によって良い時もありました。

そして、妻アナの足は普通に動いていました。

スティーブンはこの不可解な毎日に、かなりのストレスにさらされ、おかしくなっていきます。

怒鳴りながらマーティンの家に殴り込みにいきますが、マーティンは無視。

「苦しめ」

とだけ言うような態度です。

子供達も弱っていくなか、精神的におかしくなり、家族との不和が生じていきます。

キムはアナと衝突することが多くなり、アナはボブを失いたくなくて憔悴しきるのです。

この謎だらけの毎日にどんどんスティーブンも衰弱していきます。

そしてこの事態に、マーティンが鍵を握っていることに気付いたアナ。

真相を暴くべく、子供達を守るべく、アナが動き出すのです。

映画「聖なる鹿殺し」のネタバレ

※ここからは映画「聖なる鹿殺し」のネタバレになりますので、読みたくないかたは、飛ばしてください。

事態の真相を調べだしたアナ。

実はマーティンの父親の緊急手術をしたのがスティーブンであった事実にたどり着きました。

スティーブンの同僚に体を投げ出し、貴重な情報をアナは得ました。

「あの手術の時、スティーブンは飲酒していたんだ」

この事実が、すべての始まりだったのです。

父親を殺されたマーティンはスティーブンを恨み、復讐をしていたのでした。

飲酒を疑いならも、その確信があったからこそ、マーティンはスティーブンに会っていたのです。

そしてスティーブンは、マーティンが自分の飲酒の事実に気づいていないだろう、とタカをくくって話をしたりプレゼントをしていた・・・とい事になります。

そんなスティーブンにマーティンが激怒する気持ちもわかりますよね。

そして、いったいこの呪いはどうやったら解けるのか・・・。

アナやスティーブンはマーティンを監禁し、暴行し脅迫しますが、呪いが解けることはありませんでした。

結局マーティンを解放し、家で子供達の回復を待つスティーブン。

しかしボブが、最後の呪いである「目から血」を流してしまいます。

最終的に、誰か1人が死ぬまで終わらないこの苦しみ・・・。

スティーブンは目隠しをして、部屋の四方に3人を別々に座らせました。

そして銃を持ったスティーブンが撃ったのは・・・。

まだ小さい息子のボブでした。

ラスト、ボブを亡くしたスティーブンの家族が【3人】で、マーティンのいきつけの食堂にいきます。

スティーブン、アナ、キムの顔を見て、呆然とした表情をするマーティン。

スティーブンとアナは

「お前のせいでボブが死んだんだ」

という恨みを込めた表情をしています。

しかしキムだけは、少し微笑んでいました。

キムはマーティンに恋をしていたんですね。

最後は無言で、マーティンに一瞥(いちべつ)を向け去っていくスティーブンの家族。

その背中を「え・・・」という表情で見送るマーティンのカットで、物語は終了します。

映画「聖なる鹿殺し」の斬新考察はここから!

まったく謎だらけの映画「聖なる鹿殺し」でした。

この映画の伏線や見せ方で、マーティンの食事の風景が謎解きの材料としても取り上げられています。

その材料も踏まえて、すべての謎が解決する考察・・・。

私的考察ですが、その答えは

【すべてがマーティンの狂言だった!】

ということです!!!

こう考えるとすべてが落ち着くべき所に落ち着くような気がしました。

私の仮説はこうです。

まず父を医療事故で亡くしたマーティンは、何も気づいていないフリをしてスティーブンに近づきます。

父を亡くしたかわいそうな息子・・・そんなふうにしかマーティンはスティーブンの目には映っていないのです。

スティーブンに油断をさせて、家族に接触することに成功したマーティン。

家族の様子を見てみると

母親は小さいボブを可愛がり

父親はきれいに育っていく娘を溺愛している・・・

ここでマーティンは罠をしかけるのです・・・。

つづく

今回は映画「聖なる鹿殺し」のあらすじとネタバレ、大胆すぎる考察を途中まで紹介しました。

長くなりましたので<2>に続きますが、この映画「聖なる鹿殺し」 のとんでもなく深みある不気味さは、【人間の醜さ】を美しくコーティングされた甘いお菓子で包んで、息づく臓物がこぼれていくグロテスクさを表現したような作品になっています。

続きは映画「聖なる鹿殺し」の考察<2>をご覧ください。

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投稿者:

ロージー 谷

コラムニスト/栄養士 映画評論家・美容家・翻訳家

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