「恋の罪」のあらすじとネタバレ斬新考察!水野美紀・東電OL事件

不倫や恋愛関係で堕ちて行く女性たち・・・。

そんな女性をモデルにした映画やドラマはたくさんありますよね。

しかし実話の方が小説よりも怖かったり、凄まじかったり、という場合もあります。

たとえば2019年に静岡県熱海駅でおこった、美魔女タレント・岩本和子さんの殺人未遂事件。

被害者の男性は大ケガを負っていますが、岩本和子さんにとってその被害者である男性は【加害者である】とも考えられる事情がありました。

そんな岩本和子さんのように堕天使になってしまった実在する女性をモチーフにした映画を、このページで考察してみました!

今回は堕天使な映画シリーズ第1弾としまして映画「恋の罪」について紹介いたします。

映画「恋の罪」はどんな映画?

映画「恋の罪」は、2011年に園子温監督により、映画化された作品です。

引用〈映画.comより〉

この作品は、1997年に実際に起こった『東京電力OL殺人事件』をモチーフに描かれています。

主人公の刑事役・吉田和子には、水野美紀

東電OLをモデルにした大学助教授であり娼婦・尾沢美津子には、富樫真

そして退屈で平凡な主婦・菊地いずみには、その後、園監督と結婚する神楽坂恵が演じています。

この映画には、主要人物としてこの上記の3人の女優が出演。

東電OL殺人事件をモチーフにしながらも、この映画の主人公は刑事である水野美紀です。

そして水野美紀が演じる吉田和子もまた、旦那と子供1人と幸せに暮らしながら、旦那の後輩と不倫しています。

驚くことに、この旦那の後輩・ショウジは、芸人「アンジャッシュ」の児島一哉がサラリと熱演しているんです。

そしてさらに驚かされるのは、この映画の長さ!

144分もある長い映画ですが、その長さを感じさせることなくストーリーに引き込まれてしまいます。

この映画の大きなモチーフは東電OL殺人事件ですが、この事件に関係したかもしれない女性の多角的な視線を、吉田和子や菊地いずみを通して観ることができるストーリーにもなっています。

『東京電力OL殺人事件』とは?

東電OL殺人事件(とうでんオーエルさつじんじけん、東京電力女性社員殺害事件)とは、1997年(平成9年)3月9日未明に、東京電力の幹部社員だった女性が、東京都渋谷区円山町にあるアパートで殺害された未解決事件である。ネパール人被疑者が犯人として逮捕・有罪判決を受け、横浜刑務所に収監されたが、のちに冤罪と認定され刑務所から釈放され、無罪判決を得た。

警察の調べによると、大手電力会社「東京電力」で初の女性総合職として注目をあびた女性Aさん。

しかしその女性Aさんには、驚くことに夜の東京円山町で、娼婦として働いていたことがわかりました。

殺人現場、遺体が発見された現場は、1階が食堂を営むアパートの1室。

そのアパートには多くのネパール人労働者がいたことから、容疑者として逮捕された・・・という流れになったようです。

総合職というストレスから、不特定多数の男性と夜を過ごすようになった女性Aさん。

拒食症でもあり、コンビニのこんにゃくを好んで食べていた・・・という証言もあったようです。

映画「恋の罪」のあらすじは?

物語は、刑事である吉田和子(水野美紀)が、ホテルでショウジ(アンジャッシュ・児島)と密会しているところから始まります。

その途中に警察からの呼び出しがあり、円山町のホテル街の裏手にある廃屋に和子は向かいました。

そこには異様な姿の女性の遺体が・・・。

調べているうちに、和子はその被害者女性の過去を知ることになるのです。

遺体の身元は?

廃墟で無残な姿で殺害されていた遺体は、有名な大学の助教授をしていた尾沢美津子(冨樫 真)ということがわかります。

物語は遡り(さかのぼり)・・・。

有名な小説家・菊地由紀夫(津田寛治)の妻で、悠々自適な生活をしていた主婦・菊地いずみ(神楽坂恵)は毎日が退屈で仕方ありませんでした。

そんなとき、ふと露出した服を着て出かけると、周りの視線に快感を覚えてしまったいずみ。

そこでカオル(小林竜樹)という青年に出会い、誘われます。

いずみは拒否しますが、しつこいカオルはピンクのカラーボールでいずみの服をわざと汚し、洗いに行こう、とそのままホテルへ・・・。

いずみと関係をもったカオルは豹変し、いずみを自分の支配下に置くように調教を始めるのです。

そのままの流れでAV出演するようになったいずみは、尾沢美津子と出会います。

夜の街で娼婦をしていた美津子は、昼間はある有名大学の助教授をしていたのです。

そんな美津子のギャップに惹かれたいずみ。

2人は夜の街に繰り出し、あの円山町の廃屋でお客を取るようになるのでした・・・。

映画「恋の罪」のネタバレ

※ここからは映画「恋の罪」のネタバレになりますので、読みたくない方は飛ばしてください。

いずみの旦那は有名な小説家・・・と紹介しましたが、家では小説を書かず、アパートを借りて作業していたようでした。

そこで旦那は娼婦を呼び込んでいたのです。

そしていずみが、そのアパートに訪れたとき、旦那の部屋には美津子がいたのでした。

美津子は何故娼婦になってしまったのでしょうか?

美津子が娼婦になった理由

東京OL殺人事件は色々な方が、モデルにして小説や脚本化しています。

今回の「恋の罪」は、園子温監督が演出しているわけですが、何故美津子が娼婦になったのか・・・。

その理由には美津子の家庭環境が起因している、という説明が美津子のセリフからくみ取ることができます。

美津子の父親はいわゆる『婿養子』であり、美津子の母からいつもバカにされていました。

そのことから、美津子の父親は美津子の元から去りますが、美津子は父親が大好きだったゆえに母親を憎みます。

この経緯が、美津子が娼婦に転身した理由に関係しているのでは?と、されているわけです。

誰が美津子を殺したの?

ネタバレは続きますが、美津子を無残に殺した犯人は、この映画の中では母親、という結末になっています。

そして事件は解決し、和子はある朝、ゴミ出しにでかけました。

しかしその時に清掃車が来てしまい、走って追いかける和子。

やっと追いついた場所は、円山町。

その先にはあの廃屋がありました。

そこでショウジ」からの電話にでる和子。

「お前、今どこだよ」

と聞くショウジに

「・・・わからん」

と、つっけんどんに答える和子のシーンで、この映画は終わります。

映画「恋の罪」を斬新に考察!

東京電力OL殺人事件になぞられた今回の映画「恋の罪」。

しかしこの映画のタイトルは、何故「恋の罪」なのかも疑問です。

物語自体は、エリート女子が娼婦という2面性をもっていて、その時に殺害された、ということが主体になっています。

しかしタイトルが「恋の罪」という事は、この3人の女性を『道ならぬ道』に誘導したのは『恋心』という事になりますよね。

つまり美津子は父親に恋慕し、いずみはカオルに。

主人公の和子は愛人のショウジに恋をしている・・・ということになります。

しかし恋が報われなかった女たち2人は、疑似体験だけを求めて「娼婦」として、夜の街に立つようになるのです。

東京電力OL殺人事件と映画「恋の罪」を重ねた考察

では東京電力OL殺人事件の被害者女性Aさんは、誰に恋慕していたのでしょうか?

多くの方が彼女の分析をしていますが、大手の会社で初の女性総合職・・・というポストのプレッシャーが彼女を娼婦になる原因となったのでは?という意見が多いようです。

しかし、この時代の女性総合職は、そんなにプレッシャーが与えられる仕事だったのか疑問に思います。

そして被害者女性Aさんは、慶應義塾大学を卒業した才媛。

過酷な仕事をしていたのなら、夜の円山町に繰り出す元気もなかったのではないでしょうか?

私が考えるに、被害者Aさんは「とても孤独だったのでは?」という思いにかられてしまいます。

大企業で、同僚も男性ばかりで孤独な仕事・・・。

恋人をつくろうにも、才媛では男性側が怖気づいてしまって、彼女を気軽に誘えなかったでしょう。

会社でも孤独、プライベートも孤独・・・約束されているのは高額なお給料だけなんです。

男性の社会で、高学歴な女性が生きていく場合、男性はその女性を嫉妬します。

その女性に憧れていても、素直に話をしたり出来なくなるかもしれませんね。

親の期待に応えて、勉強を頑張って大企業に就職したものの、彼女にはその環境が合っていなかったのでは?と思われます。

だから彼女は、安い金額でも娼婦になった。

お金はもはや関係なかったのです。

彼女は愛情が欲しかったのではないでしょうか?

映画「恋の罪」の結末と主人公・和子の不倫の行方について

話は映画「恋の罪」に戻りますが、恋の罪の結末に進むにつれ、【女性の欲望】がどんどん浮き彫りにされていきます。

東電OLのモデルとなった美津子は、母親から「バカにされていた存在」でした。

だからどこかで発散する必要があった。

その場所は、何故か彼女は仕事場ではなく円山町だったのです。

「低い金額でもいいから自分を売るときは、お金をもらいなさい」

と、美津子はいずみに教えます。

円山町で、男性を見た瞬間に、美津子の中で疑似的な恋が始まります。

男性は性交の前には、女性をもてはやし褒め称え、お姫様のように扱うでしょう。

そんな<ゲーム>を楽しみながら、美津子は男性を見下していたんです。

その「見下す行為」を成立させるために、『低くてもお金をもらう』必要があったんだと思います。

そして主人公の和子の不倫・・・。

作中で和子とアンジャッシュ・児島が演じるショウジは「別れる」選択をします。

しかし、映画のラストではショウジからの電話に、和子が出て会話をしてしまうところで終わっている・・・。

このことで、やはり和子は「恋の罪」ならぬ【恋の罠】から抜け出せないことがわかります。

それくらい不倫の泥沼に和子が足を踏み入れていってしまう・・・という結末で映画「恋の罪」は締めくくられているんです。

アンジャッシュ・児島が演じる人妻を堕とすテクニック!「ゲス男」のまとめ

今回の記事のまとめの前に、アンジャッシュ・児島が怪演するショウジの役柄についてもまとめてみました。

児島演じるショウジは、水野美紀演じる主人公・和子の旦那の後輩。

旦那の前では礼儀正しく旦那を立てる賢い後輩ですが、いざ和子と2人きりになると和子の家のキッチンで卑猥な言葉を連発して、和子を挑発します。

旦那の前で見せる表情と和子だけに見せる表情は、まるで別人。

普段は温厚そうなショウジですが、和子といるときはSっ気満載で和子に無理難題を振りかけるのです。

その普段のショウジとのギャップと、本性である冷徹なSっ気に夢中になっている和子。

ある日は和子の家族が住むマンションの前に駐車している車の中から、ショウジが連絡してきて・・・。

家族の目を盗み、車の中に吸い込まれていく和子の行動に驚かされます。

またアンジャッシュ・児島が怪演する「ゲス男」は映画「クヒオ大佐」でも観ることができます。

映画「恋の罪」水野美紀のセクシーシーンはあるの?

この映画「恋の罪」のあらすじや内容から、もしかしてセクシーシーンがたくさんあるのでは?という疑問が自然に出てくると思います。

疑問はその通りで、神楽坂恵の大胆なシーンもセクシーですが、アンジャッシュ・児島とホテルや車で肌をあらわにする水野美紀の姿もふんだんに出てくるんです。

映画の始まりから、和子の全裸の後ろ姿で撮られた「シャワーシーン」が話題を呼びました。

そして1番エロティックなのは、殺害現場の廃屋に1人で入っていく和子。

そこで1晩中、和子は1人きりで過ごすわけですが・・・。

雨漏りする廃屋で、1人悶え続け、美しい脚を絡めたり投げ出したりして。

この時、和子はショウジという【恋の毒】に侵されていたのですね。

まとめ

今回は東京電力OL殺人事件をモチーフにした映画「恋の罪」と、東京電力OL殺人事件についての考察を紹介しました。

かなりセンセーショナルな物語ですが、この映画では美津子といずみ、カオルが美津子の母親に対面するシーンがありますが・・・。

この時に、悪魔のようなカオルの本性がでます。

笑いでごまかしながら逃げようとする

この性分が、多くの男性にある「どうしようもない1部分」でもあるのです。

そしてこの映画でのラストも考えさせられるシーンになっています。

水野美紀演じる和子が、ゴミを持って廃屋まで走ってしまうシーン。

このシーンで、この世の女性が誰でも「美津子になりうる可能性がある」と示唆しているように感じました。

そしてこの主人公・和子が、今話題になっている美魔女・岩本和子さんと同じ名前であることも、なんだか奇妙な偶然のように思われます。

美魔女・岩本和子とは?について

岩本和子の続報についてはコチラ

 

またこの映画「恋の罪」の被害者<美津子>という名は、<つみのこ>が由来しているのでしょうか?
もしそうならば、この発想に園子温監督のセンスが感じられますね。

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投稿者:

ロージー 谷

コラムニスト/栄養士 映画評論家・美容家・翻訳家

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